石橋正雄の「生き方上手じゃないけれど」

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zoom RSS ドラマ「契約結婚」 第4週@(第16回〜第18回)

<<   作成日時 : 2005/08/06 16:45   >>

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【第16回 7/25放送分 脚本:いとう斗士八】
 キャンペーン価格を一桁間違えて雑誌に掲載してしまい、レストランから損害賠償請求されることになった友光出版。先方の弁護士として友光出版にやって来たのが、片桐整三である。
 片桐は万砂子の高校時代の家庭教師であった。また、片桐は信太郎の大学時代の同級生でもあった。
 この片桐は原作において非常に重要なポジションを占める登場人物であり、ドラマでもかなり頻繁に登場することが予想される。ちなみに原作と比較すると、片桐整三が信太郎の大学時代の同級生である点や、駆け出しの弁護士である点は同じである(変に落ち着きのある人物である点も一致している)。但し、まさ子との間柄は少々違っている。片桐整三は兵庫県の県会議員の息子であり、まさ子はその県会議員のお抱え運転手の娘であった。そして二人は幼なじみであった。
 あと、ドラマではいきなり三人が出会っているが、原作では三人が同時に出会うシーンはほとんど無い。

「赤い糸の天使より」と書かれた手紙が信太郎に届けられ、その中身を読んで激昂する八重子。そして友光出版に駆けつけて、信太郎にその手紙を読ませた。
 なんとこの手紙、原作とほぼ同じ内容のことが書かれているのだ。かつて万砂子は、信太郎と書き手とを天秤に掛けていたこと、万砂子と信太郎が別居契約結婚していることを知っていること、書き手が万砂子を奪うつもりであること―――そして、手紙の書き手が片桐ではないかと疑われる点まで同じだ。ただ、信太郎と某女性が交際していることについては、ドラマの方には書かれていなかった。
 この手紙が信太郎に送られることが、原作では大きなターニングポイントになっている。ドラマでも、同じくらいのインパクトを与える出来事として扱われるだろう。
 しかし、この展開は私にとって非常に意外だった。ここに来て今さらのように、原作とほとんど同じストーリー展開になることは予想していなかったこともある。しかしそれ以上に、今や電子メールが当たり前のこの時代に、手紙という古典的な手段がドラマで踏襲されるとは思ってもいなかったのだ。ただよく考えてみると、書き手が手紙を送ったことは必然であった気がする。そう、電子メールだとメールアドレスなどから足がついてしまうからだ。

 送られてきた手紙に動揺が隠せない信太郎。そして信太郎は、携帯電話で徳丸恵子を呼び出した・・・。
 やっとのことで、原作に近い展開になり始めた「契約結婚」。少々楽しみにはなってきた。

【第17回 7/26放送分 脚本:いとう斗士八】
 何と、万砂子と信太郎の契約結婚が終わったら、信太郎と結婚する約束がある、と徳丸恵子が職場でカミングアウトしてしまった!
 そして、万砂子が片桐と会うのなら、徳丸恵子と会っても構わない、それがお互いを束縛し合わない関係だ、と言う信太郎。
 さらに、遂に前に出て来た若林君!彼は徳丸恵子への思いまでも打ち明けてしまった!そして、彼の純情ぶりもいかんなく発揮され始めた!
 やっと原作に近いストーリー展開になり始めた。それと同時に、ドラマも面白くなり始めた。やはり、原作をないがしろにした脚色塗れの脚本よりも、原作の方が遥かに面白い、ということなのだろう。

 美千代夫婦の喫茶店で、信太郎と片桐が話を始めた。
 手紙なんか書いていないという片桐。手紙の内容に絡め取られて疑心暗鬼になり、万砂子の男遍歴のことを美千代にまで聞こうとする信太郎。万砂子が奪われることを怖れている信太郎の姿を見て、万砂子を愛していることが分かった、やっと人間らしくなったと言う片桐。片桐の笑う姿を見て飛び掛った信太郎。

 何と・・・!あの手紙を書いたのは、伊吹万砂子だと言うのだ。これは私も全く予想していなかった。てっきり徳丸恵子が書いたと思っていたからだ(その方が、ストーリー展開として極めて自然だからである)。
 しかし・・・これは余りにもおかし過ぎる展開だ。手紙を出したことで、かえって混乱を招いてしまっているではないか。もし本気で万砂子がこんなことをしたというのなら、万砂子はもう救いようのない馬鹿ではないか。
 さらにおかしいことに、嫉妬することの馬鹿馬鹿しさを思い知った信太郎が、もし万砂子に好きな男が出来たらそいつと付き合えばいい、それが自由な夫婦だ、と言うことになってしまった。万砂子の意図と、かえって逆の効果をもたらしてしまった。

 せっかく原作通りの展開になって面白くなってきたというのに、また脚本家がエゴを出して余計な脚色を加えてしまったがために、また面白くなくなってしまった。不自然な展開やストーリーの混乱を招いているだけである。
 なぜあの手紙は万砂子が書いたことにしたのか?なぜ徳丸恵子が書いたことにしなかったのか?視聴者は徳丸恵子が書いたと思っているだろうから、その意表を突いて万砂子が書いたことにした、というのか?意表を突いたがために、視聴者が混乱してしまっているではないか。事実、この展開はおかしいと「ドラマレビュー館」の方も書いていた。そして視聴率も、この回が6.1%であるのに対し、次の回で5.0%と下降してしまった。
 ドラマ制作者のエゴが出たがために、ドラマが面白く無くなるということは、よくあることである。ご多分に漏れず、この「契約結婚」も同じ道を辿りそうだ。

【第18回 7/27放送分 脚本:いとう斗士八】
 嫉妬なんかして心を乱すようなちっぽけな人間になるべきではない、好きな人が出来たら、付き合ってみればいい、その相手が好きになったら、契約結婚を終わりにすればいい、と言う信太郎。
 久々に、原作の信太郎に近いことを言い始めた。信太郎がかえってそのような考えに到ったのも、万砂子の手紙が原因である。
 今後のために、万砂子の手紙を全文ここに書いておこうと思う。

拝啓、福田信太郎様

 私は、伊吹万砂子をあなたと奪い合っていた者です。実は彼女は、あなたに内緒で私とあなたを天秤に掛けていたのです。そして結局、彼女はあなたを選んでしまった・・・・・・。
しかし、その結果はどうでしょう?心にもなかった契約結婚を強いられ、おまけに別居という生活スタイルを強いられている。これで、彼女は幸せと言えるでしょうか?
私は心に決めました。もしこのまま、彼女の不幸が続くようなら、あなたから彼女を奪ってみせると。あなたは、やれるものならやってみろと笑うでしょう。
でも、私にはその自信があります。彼女は最後の最後まで、私とあなたの間で揺れ動いてたのですから・・・・・・私は必ず、あなたから伊吹万砂子を奪ってみせます。

敬具

 よりによって片桐が登場してしまったがために、信太郎は片桐がこの手紙を書いたと疑ってしまった。八重子の方も、万砂子が信太郎を騙していると確信してしまった。
 当の万砂子は、なぜこの手紙を書いたのかと言うと、こんなことを言っている。
「信太郎さんに、私のことを、もっと真剣に考えて欲しかったから」
 手紙に心を乱されたことを信太郎が言うと、
「心を乱していいんだよ。それが、人を好きになるってことだもん」
 ようするに、信太郎の心に揺さぶりを掛けて、万砂子を奪われたくない気持ちを再認識させることが、万砂子の意図であったというのだ。
 だからと言って、こんな脅迫状まがいの手紙を出してよいものだろうか?しかも万砂子は、自分がこの手紙を書いたことを信太郎に打ち明けるつもりだったというのだ。しかし信太郎は、こんな猿芝居をされたことに呆れている(誰だって呆れるだろう)。そんな猿芝居をする相手を、本気で愛そうなどと思うだろうか?
 結局万砂子も、自分に構って欲しいとエゴを振り回す人間に過ぎなかった、ということだ。そして、こんな猿芝居を企てるような、浅はかな人間だったということだ。
 いいんですか?スタッフの皆さん。万砂子の人物像をこんな風に解釈しても。もう万砂子のことを、愛に生きるピュアな女性とは、受け止められなくなったのですが。

 ここで、「受け入れる愛」を提唱する信太郎。
「受け入れる愛だよ。何もかも、受け入れる愛なんだ。どうせいつかは消える愛なら、俺はそんな大きな愛を目指したい」
 何と、かなり大人びたことを信太郎が言うようになったではないか。
 これを聞くと万砂子の言い分は、単に自分に構って欲しいという我がままにしか聞こえなくなった。これまでは信太郎の方が自分勝手だったというイメージがあったが、自分勝手なのは万砂子の方であるように思えてきた。完全に形勢逆転である。
 そして、男として女として自立することも提唱する信太郎。お互い自立しながらも、心で愛で結ばれる、そういう夫婦関係を信太郎は目指しているのだ。
 この信太郎の考えに納得する人は、結構多いのではないだろうか。ホレたハレたの関係でいられるのは新婚の間だけだ。結婚生活が長くなるにつれ、夫婦には数々の難局が訪れる。他の異性に惚れてしまうようなこともあるかもしれない。それでも夫婦の関係を維持したいという気持ちがあるのは、「腐れ縁」のような感情があるからではないだろうか。そういった「腐れ縁」の感情こそが、本当の夫婦の愛、強いては人間愛ではないだろうか。
 それなのに万砂子は、恋人や新婚のようなホレたハレたの関係でいたいというのだ。これでは万砂子の方が未熟な子供であるように思えて当然である。万砂子の考えている愛などは、本当の夫婦愛ではないのだ。

 万砂子が手紙を書いたがために、信太郎が「壊れた」と思い込む八重子。そして信太郎のためには、万砂子を鍛え直す必要があると考え、万砂子に同居を迫った。
 それを拒む万砂子は、もう単なる身勝手を言っているとしか思えない。散々エゴを剥き出しにしてきた報いと思われても仕方なかろう。
 八重子の言い分を撥ね付ける信太郎。しかし、信太郎の目指す「理想の夫婦」は万砂子の理想ではない。現に、万砂子も信太郎のことを間違っていると言って福田家を出てしまった。

「私・・・夫婦が何なのか分かんなくなっちゃった・・・」
 そう言って片桐に泣きつく万砂子。こういう展開になることは、とっくに予想できてはいたが。
 信太郎は理想に囚われていると片桐は万砂子に言う。だが、万砂子も自分が理想に囚われていることに、早く気付いてもらいたいものだ。
 そして何と、片桐となら寝てもいいと万砂子は言い出した。
 しかし、片桐は万砂子の部屋で夜を明かしたものの、セックスはしなかったようだ。

 家族を作ることは何かについて考え始める万砂子。
 万砂子と片桐とが肉体関係にあると思い込み、その嫉妬から来るやるせなさを解消すべく、徳丸恵子の身体に溺れる信太郎。
 お互いに自分の考えを再考する展開になってきたようだ。これはこれで面白くなって来たのではないかと思う。


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