石橋正雄の「生き方上手じゃないけれど」

アクセスカウンタ

zoom RSS ドラマ「契約結婚」 第6週@(第26回〜第27回)

<<   作成日時 : 2005/08/14 04:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

【第26回 8/9放送分 脚本:大原久澄】
 さて今週の脚本は大原久澄ということで、かなり嫌な予感を抱えつつドラマを見ざるを得ないだろう。

 その予感は最初から当たった。
 例によって、永遠の愛だとか夫婦の絆だとかお決まりの文句を並べ立てる万砂子。それに対して、自分のように大事なものを全て奪われたら、永遠の愛などというものは無いということが分かるだろう、それを思い知らせてやる、というようなことを美千代に言われる。
「万砂子に夫婦を語る資格があるの?契約結婚だなんて、中途半端な結婚をしてるのに、偉そうに説教するんじゃないわよ」
 いくら衝動から出た言葉とはいえ、この台詞は余計だったのではないか?万砂子が望んで契約結婚をした訳ではないことくらい、美千代は分かっているはずである(その契約結婚のために、当初美千代はさんざん苦労を掛けさせられたのだから、愚痴の一つも言いたくなるというのは分かるが)。こんな台詞を大原久澄が平気で書いているのを見ると、今後も全く無計画な展開が起きるのではないかと、嫌な予感が増幅せざるを得ない。

「美千代がいい加減な気持ちがじゃないってことは、信太郎にも分かってたはずよ」
 どうしてそんなことが万砂子に言えるのか?信太郎自身、美千代が本気だと知ったのはベッドインした直後(より正確には、セックスした後に信太郎が、本当に愛しているのは万砂子だけだと美千代に言った後)だ。それに、美千代が体の疼きから信太郎を求めただけだったかもしれないではないか(愛などというのは性欲を正当化するための道具に過ぎない、という以前の信太郎の台詞を思い出そう)。セックスでエクスタシーを感じれば、美千代の心のわだかまりも薄れると信太郎が思ったかもしれないではないか(稲垣次雄はもはや美千代にとって性の対象とはなり得ないのだから)。だから、信太郎はあくまで万砂子の夫であることを前提とした上で、密かに信太郎が美千代の身体の逃げ場になってやれば、そのうち美千代の身も心も落着きを取り戻すかもしれない、と信太郎が考えたとも解釈できる(信太郎が美千代を抱けるという美味しい経験が出来ることはもちろんであるが)。

「美千代を傷つけるくらいなら私のことなんてほっといてくれればよかった!」・・・?あ、そうか。万砂子は美千代を大いに傷つけたという呵責の念で一杯なのであるから、それ以上に美千代が傷つけられるようなことはあってはならない、と考えたのだろうか。この場に及んでも美千代の肩を持てる万砂子は正気なのだろうか?
「信太郎は、私の気持ちも美千代の気持ちもちゃんと考えてない・・・セックスを甘く見ないで!私には、信太郎の愛が浅はかだとしか思えない!」
 よく言うな。美千代の気を思い測ることもなく勝手なことをやって、美千代をここまで追い込んだくせに。それに、「セックスは本気で愛している人としかしてはいけない」という考えに、万砂子はがんじがらめになっている(というより、女性の多くはこう考えているだろうが)。いや、単に自分の亭主が他の女に寝取られたことからくる嫌悪感から、衝動的にこんな台詞を発してしまったのだろうか。
 しかし・・・冷静に考えてみよう。信太郎の家まで押し掛けてきて、ベッドに強引にもつれ込ませようとしている美千代に、「そういうことならよしてくれ。俺が本気で愛しているのは万砂子だけだ。それ以外の女と寝ることは出来ない。帰ってくれ」と信太郎は言うべきだったのだろうか。おそらく美千代は逆上して、万砂子にも信太郎にも八つ当たりをしてしまっていたことだろう。美千代は追い込まれてしまった上に、信太郎に本気になってしまったのだから、どう転んでも信太郎も万砂子も酷い目に逢うことは免れなかったのだ。だったら美千代の身体の疼きを信太郎が解消してやれば、事態の打開は図れるかもしれないし、信太郎も美味しい経験が出来るということで、一石二鳥である(あくまで万砂子に黙ってやることが前提だが)。
 恐らく、信太郎も美千代がここまで暴走するとは思っていなかったのだろう。そういう意味では信太郎はセックスを甘く見ていたと言えるかもしれない。だがその一方、美千代が勝手に信太郎にお熱を上げているだけとも言える。万砂子が信太郎を本気で愛しているのなら、それでよいではないか。万砂子が勝手に抱いている「永遠の愛」は、信太郎が他の女を抱いたくらいで失われるものではなかろう。万砂子もそれを認めたがらないはずだ。
 素直に、「信太郎が私以外の女を抱いたことに傷ついた」と言えばいいのに。どうやら万砂子は単に、「私だけを永遠に愛してくれ」と信太郎に我がままを言っているだけではないだろうか。彼女がナルシストだということは既に指摘したが、彼女の言う奇麗ごとも、結局のところは、信太郎に自分を永遠に愛することを強要しているだけではないだろうか。本当に困った女である。

 またも夫婦の揉め事にしゃしゃり出てきた八重子。お馬鹿さんな万砂子でも、八重子にはさすがに何も言おうとはしなかった。しかし、「苦しんでるのは私です」と信太郎をないがしろにするような言い方をしており、万砂子のナルシストぶりは相変わらずである。
「誰よりも信太郎を愛してると、胸を張って言えるの?」
 当然のようにこっくりと頷く万砂子。
「その愛は、本物なのかしらね」
 この展開がクサいのは脚本が下手くそだからだが、八重子の指摘は真っ当である。万砂子が考えている愛がナルシシズムに過ぎないことを、早く思い知ってもらいたいものだ。

「でも万砂子は違う。愛とセックスを切り離して考えられる女じゃない」
 ずばり、美千代が万砂子の本質を指摘した。要するに、万砂子には片桐のように一途に思いやれる男がふさわしいし、信太郎には永遠の愛なんて信じない美千代がふさわしいというのだ。このドラマにしては、えらく真っ当な話である。
 美千代が信太郎に唇を合わせたところに、八重子がやってきた!それでも全く動じようとしない美千代。もはや、Nothing to loseの境地である。

 美千代が信太郎を奪う気でいることを知った八重子は、万砂子に詫びを言いに行く。信太郎が万砂子を愛していることは間違いない、信太郎と万砂子を離婚させない、というのだ。
 ついこの間まで万砂子に疑いの目を向けたり、家事に怠慢だと言って万砂子を追い出したりしていたのに、えらい変わりようである。
 この変化に違和感を感じてしまうのは脚本が下手くそだからだが、八重子の考え方は一貫している。八重子は信太郎を救いたいのだ。極端な話、万砂子の気持ちはどうだっていいのかもしれない。信太郎のために、万砂子に別れないで欲しいというのだろう。(今さら言うのも何であるが、原作の八重子はここまで親バカではなかった)。

 何と、美千代は次雄を預かれと言って、万砂子の職場に連れてきた!そして、稲垣夫妻の幸せを妬んで、万砂子がわざと俊太を殺したとまでデタラメを言いふらした。
 すると編集長が、次雄を預かるとすんなり言った。先ほどまで威勢のよかった美千代が、いきなり自分がバカげていると思ったのか、逃げるように出て行ったのには、思わず笑ってしまった。
 これしか自分を償える方法は無いと言って、職場で次雄の世話をしようとする万砂子。そして、信太郎には頼らない(美千代と寝て万砂子を裏切った信太郎には頼れない)とまで言う。万砂子は自分の償いとやらのためには、職場に迷惑を掛けてもいいと言うのだろうか?
 しかし、ストーリーが進むに従って、信太郎がだんだんマトモになってきているとは思わないだろうか。美千代は壊れて行くし、万砂子は相変わらずの天然ぶりある。少なくとも現時点の私は、信太郎に一番共感できる。ただ、万砂子を本気で愛しているという点だけは、未だにどうしても理解できないが(恐らく、信太郎が万砂子を「愛している」と言っているのは、「何となく万砂子が好きだ」という軽い気持ちなのかもしれない。少なくとも、万砂子ほどに愛を重く受け止めていないはずだ。その方が信太郎らしいと言えよう)。

 何と、美千代は万砂子に対して損害賠償請求という法的手段に打って出た!職場に次雄を預けたのは、弁護士に相談するためだったのだろう。万砂子に過失があるという点は、同じ弁護士である片桐も指摘していることだ。
 とは言え、ついこの間まで大の親友であったのが、こうも変わってしまうものなのだろうか。確かに、万砂子のせいで美千代に耐え難い不幸が次々に襲い掛かり、生活が一変してしまったのだから、こういう態度になってしまうのも理解出来なくはないが。
 とは言え、(ドラマの中の世界では)現実なのだから仕方ない。その現実に対して、天然のお花畑である万砂子がどう対峙していくかが見ものだ。


【第27回 8/10放送分 脚本:大原久澄】
 賠償請求額は3億5千万円。とてつもなく巨額である。それを支払うためには、八重子の夫であるマンションを売却しなければならないという。
「あたしがいけないの・・・あたしが・・・母さん、済みません」
 どういうことだ?いざとなったら、姑に身銭を切ってもらおうというのか?
 どうするつもりなのかと信太郎に聞かれても、どうしてよいか分からないという万砂子。
それに対して、万砂子のことだから万砂子が考えろ、という信太郎。自分のことは自分のこと、人のことは人のこと、という信太郎らしい考えだが、ここはこうやって突き放してもよいのではないだろうか。これまで散々奇麗ごとばかり言ってきた万砂子に、現実の厳しさ、自分の無力さを思い知ってもらわなくてはならないのだから。

 示談で済ませたいと2百万円持って美千代を訪れた信太郎。そこで信太郎は、万砂子への意趣返しのために訴訟を起こしたことを知る。いくら明るい未来が望めないからといって、こんな暴挙をしでかしては美千代の生活は先の先まで真っ暗なままだろう。その点、信太郎の言い分には納得できる。美千代が冷静さを取り戻せばよいのだろうが、すぐにそうなってしまっては、ドラマの展開上それは面白くない。

 編集長から自宅待機を命じられた万砂子。それに対して、信太郎が異議を申し出た!
 どうして?どうしてそんな展開になるか?信太郎らしい行動とも思えないし、ストーリーに大きな影響がある訳でもない。これは全くの蛇足だったと思う。「信太郎をおかしくしてしまったのは万砂子のせいだ」という徳丸恵子に言わせるフリだったとしてもだ。
(もちろん、信太郎が万砂子のために何かをしてやりたいという気持ちになっていることは十分承知しているが)

 美千代のために何かをしたいと言ってまたやって来た万砂子。案の定、また美千代は逆上して、二度と来るなと言うことになってしまった。しかも、死んで済むと思うなとまで言わせてしまった!もう万砂子に同情の余地は無い。勝手にしてろとしか思えない。

 また例によって、思いつめた表情で信太郎に語ろうとする万砂子。
 凄く嫌な予感がする。どうせ例によって、また姑息な手段でその場を凌ごうとするのだろう。
「信太郎、私たち別れましょう。離婚したいんです」
 はぁ?万砂子の真意の程は次回にならなければ分からないとしても、あの覚悟を決めたかのような顔は何なのだ?この顔つきからして、万砂子は恐らく大して反省していないだろう。どうせまた姑息な考えで離婚を言い出したのだろう。どこまで行っても懲りない万砂子には本当に呆れる。
 雛形はどんな気持ちで万砂子を演じているのだろうか。本音を聞いてみたいものだ。

追記:
 東海テレビの公式サイトでの「投稿メッセージ」を読んでみると、その多くは「いくらなんでも美千代のやり方はあんまりだ」とか、「美千代があんな風になってしまうストーリー展開はよくない」といったように、美千代に関するものだった。それに引きかえ、万砂子に同情するメッセージは全くと言っていいくらい無かった。主役であるにも係わらず・・・。


↓お楽しみ頂けた方はこちらへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
ドラマ「契約結婚」 第6週@(第26回〜第27回) 石橋正雄の「生き方上手じゃないけれど」/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる